軍事政権も農村に支持されなければね!

       




 プラユット首相自身が政権を引き続くには、タクシン元首相が支持されていた地方の多くの
農民の信頼を得ることが、首相を継続する良い方法の一つでしょう。 昨日からの続きです。

それには支持される仕組みが必要です。それを軍事政権で構築している「権力維持システム」です。
昨年4月に施行した新憲法では、国会は議会上院(定数250)と下院の2院政で、上院議員は当初の

 

5年間、軍政による選任ができるとしましたので、軍が一部の政党と手を組んで
国会の過半数を制し、総選挙後も政権を維持することが可能にしてあります。

それで現在、下院では軍に近い政党がいくつも登録されてます。新憲法では、国会議員でなくても、
国会議員が多数をもって指名すれば民間人が首相になれると規定していますからネ。自身で政党を
創設しなくても、国会議員の支持者を増やせば、総選挙後に首相に就任することが可能なんですネ。

 

そうは言いながら、国民の支持も必要です。特にタクシン元首相が基盤としていた東北部はじめ、地方の
農民の人たちの支持が不可欠です。 今年の2月にこのような提案を出してご機嫌を伺っていました。

軍政と対立するタクシン元首相派の支持者は地方農村の貧困層に多く、農民の生活を底上げして反軍政
勢力の切り崩しに繋げたいとの思惑があります。 それで、産地名を地域ブランドとして独占的に利用
できるようになる「地理的表示(GI)制度」を活用し、地方農業の活性化を目指しては、という案です。

GIは農産物や食品などに付く地名をブランドとして保護する仕組みです。品質や社会的評価が
産地の伝統的製法、現地の風土に基づいている場合、知的財産として登録される制度で、日本で
言えば、「夕張メロン」や「神戸ビーフ」ですが、日本は2015年に導入し、登録されています。

 
 <米など 既にIG制度認定となって日本に入っているものもある>

登録には厳しい基準を満たす必要がありますが、認定されることで国が高品質のお墨付きを
与えることになり、通常よりも高い値段で販売でき、海外に売り込む際にも有利になると ・・・

2001年に首相になったタクシン氏が、貧困層の支援に向けてさまざまな政策を 特に農村に実施し、
タクシン氏は今でも根強い人気を保っています。それを軍政にも目を向かせようとしているのかな。

 

“国の補助金に依存する農業から、自力で稼ぐ農業への転換が進む” と呼びかけもしています。商務省
知的財産局は、“全ての県から少なくとも一つのGI品目が登録されるようにしたい” としています。
GIが軍政の狙い通りに機能すれば、プラユット首相の支持者も増えると考えているようですネ。

「国の予算を投入せずに、いかに農村の支持の底上げをするか」を、軍政は課題としていると聞きます。
 果たしてGI制度で、タクシン派弱体化を図ろうとしているようですが、上手くいきますかネ。  

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One Response so far.

  1. 樋口 より:
    GIも実弾には敵わない
    GI認証制度ですが、自力で稼ぐ農業への転換が進み、軍事政権への支持が増えるとは思えません。
    タイ国の民主主義は非常に異質です。
    普通選挙が行われてきましたが、実態は「賄賂」「買収」民主主義に過ぎず、機能しません。
    タイ国では、バンコクを中心に都市化が進みましたが、まだまだ農村人口が過大であり、総人口の65%を占めています。(ちなみに、お隣のマレーシアの農業人口は25%、日本は3%です)
    タクシンは権力亡者ですが、目の付け所が良く、人口の過半数を占める農村人口に実弾をばら撒き、権力を握りましたが、民主主義=金と言う誤った認識を農民に持たせてしまいました。
    民主主義は10年前の日本を見たら分かるように、絶対的存在ではありませんが、タイ国に民主主義を根付かせるには、農村人口が30%未満に減少しないことには難しいのです。
    農村人口が政治のキャステイングボードを握る限り、民主主義は機能しません。
    2014年の軍事クーデター以降、軍事政権は国民に絶大な人気でしたが、副首相の汚職事件以降、人気に陰りが見えます。
    しかし、バンコクで反軍事政権集会をしてるのは、タマサート大学を根城とするインテリ層の一部と、タクシン派だけでしょう。
    多くのタイ国民は、まだしばらく軍事政権でいた方が平和でいいや・・・というのが実態では?